LOVEFATE~理由~

「そうじゃないんすよ。

なんつーか、まりえさんは自分が“女”だってアピールを全然してないから、
俺話しやすくて。

だから、まりえさんは苦手じゃないっすから」



「それって、私が女じゃないって事?」



「悪い意味じゃなく、
いい意味で、そうっす」



「そっか」



「だから、苦しかったら、
話しくらいなら俺いつでも聞くんで。

あんま無理しないで下さい」




本当に、今日は飲みすぎたのかもしれない



その篤君の言葉に、
また泣けて来てしまう




こんな風に誰かに優しい事言われたら、

ダメだ




「ありがとう。
おやすみ」


篤君にそう笑い掛け、
部屋から出た




< 125 / 728 >

この作品をシェア

pagetop