LOVEFATE~理由~
「そうじゃないんすよ。
なんつーか、まりえさんは自分が“女”だってアピールを全然してないから、
俺話しやすくて。
だから、まりえさんは苦手じゃないっすから」
「それって、私が女じゃないって事?」
「悪い意味じゃなく、
いい意味で、そうっす」
「そっか」
「だから、苦しかったら、
話しくらいなら俺いつでも聞くんで。
あんま無理しないで下さい」
本当に、今日は飲みすぎたのかもしれない
その篤君の言葉に、
また泣けて来てしまう
こんな風に誰かに優しい事言われたら、
ダメだ
「ありがとう。
おやすみ」
篤君にそう笑い掛け、
部屋から出た