LOVEFATE~理由~
倉木さんは、再び私にキスをして来る


嫌だと思いその体を押すけど、

どうやっても逃れられない



倉木さんの舌が、
私の口の中に入って来て、

煙草の味や匂いが口内に広がる




「――辞めて下さい」


私はそんな倉木さんから、

なんとかキスだけは逃れた


ただ、体は今も押さえ付けるように肩の辺りを掴まれている




「そんなに傷付けられて、
まだ俊太がいいの?
自分が馬鹿みたいって思わない?

どれだけ英梨ちゃんが思っても、
俊太にとって英梨ちゃんは蘭子の代わりなのに」




私は蘭子ちゃんの代わり――…



どれだけ頑張っても、
私は蘭子ちゃんにはなれない




再び、倉木さんにキスをされるが、

今度は私もそれ受け入れていた




好きでもない倉木さんとのキスは嫌だけど


そうしているとほんの少しだけ、

胸の痛みが治まって来る




俊ちゃんの事を好きじゃなくなる為に、

もうこのまま倉木さんと付き合おうかな……




もう絶えきれなくて、
その苦しみを放棄すると、

全てがどうでもよくなって来る



もう、どうでもいい





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