LOVEFATE~理由~
「暫く経ってから、ナツキが俺に文句言いに来たんだよ、この店に。
そん時、うちの店長がナツキの美貌に惚れて、スカウトして。
んで、その時ナンバーワンだった俺を負かすつもりで、
ナツキもホストになったんだよなぁ。
俺からすぐにナンバーワンの座を奪って」
「うわぁ、それってすっごいじゃないの!
それがきっかけで、
ナツキはホストになったんだ」
アハハと笑うモモちゃんの笑い声さえ、
レンと同じように不快に聞こえて来る
なんか、聞いてるだけで、
本当に嫌だ
「けど、ナツキの元カノ、
大していい女じゃ無かったんだけどなあ。
ブスな上、ちょっと暗くて」
もう限界――
私の手が、モスコミュールの入ったグラスを掴んでいた
中身を掛けてやろうとかじゃなく、
もうグラスごとぶつけてやろうと思った
だけど、そんな私の手を押さえるように、
ナツキは私のその手に手を重ねて来た
思わず、ナツキの顔を見てしまう
ナツキは、笑顔で、
全く動じてもいないみたい
この人は、一流のホストなんだって
この世界に詳しくはないけど、
思ってしまった