LOVEFATE~理由~

「英梨?大丈夫か?」


心配そうに、
俊ちゃんが私の額に手を伸ばした




「大丈夫…」


体から妙な汗が出て来る


今私は、此処から逃げ出してしまいたいくらいに気が気じゃないのかもしれない




俊ちゃんに、昨日の倉木さんとの事が知られたらって、

死にたいと思うくらい怖い




「英梨、俺を許してくれる?」


俊ちゃんは私の顔を覗き込むように見て来る



キスされる、と瞬時に気付いた




「――俊ちゃんは、蘭子ちゃんと本当になんにもないの?」

その言葉に、


「え?」

と、俊ちゃんは目を瞬きしている





「その、キスとかは?」



蘭子ちゃんにとって亮ちゃんが初めてなのだとすれば、

俊ちゃんとは絶対に最後迄はしてない



それに、俊ちゃん自身、
蘭子ちゃんとは何もないと言っているから、
それを信じたいけど




だけど、軽いキスくらいは、

あるかもしれない





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