LOVEFATE~理由~

「――ないよ」



「少し、間があった」



俊ちゃんのそういう所を、
私はよく分かっている



上手く、嘘が付けない性格





「正直に言うと……、
その場の雰囲気でキスしようとした事あったけど、出来なかった。

英梨の顔が浮かんで」




「え?私の顔?」



「もっと言うと、蘭子にキスしようとしたのは、アイツの顔が英梨に見えたから。

だけど、直前で違うって思って…」


そして、俊ちゃんは少し言いづらそうに続けた




「んじゃあ、俺がキスしようとした事に気付いた蘭子に、

“なにすんのよ”ってひっぱたかれて……」


思い出したように、

俊ちゃんは左頬を撫でるように触れている




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