LOVEFATE~理由~

「本当は、嘘なんだろ?

倉木とグルになって俺を騙してんだろ?
本当は、妊娠どころか、英梨は倉木と何もなくて」




「――ごめんなさい」




そうであれば、
どれだけいいか





「なぁ、嘘だろ?

嘘だとしても怒らないから本当の事言ってくれよ!」


俊ちゃんは目の前の私の両肩を掴み、
私の体を激しく揺する



せきを切ったように、
俊ちゃんの目から涙が溢れ出して来る




「なぁ、英梨…」


頬を滑り落ち、その涙の粒は床に落ちた



私の膝にも、それが当たる




「俊ちゃん、私は本当に倉木さんと一度そうなった。

そして、倉木さんの子供を妊娠してるし、
私はその子を産むの…」


ごめんなさい、と続けたその声は掠れて消えてしまいそうだった





< 480 / 728 >

この作品をシェア

pagetop