LOVEFATE~理由~

「――俊ちゃんも私の為に、
自分の子だって…」




私は両親に、お腹の子が浮気して出来た子なんだって、

言えなかったと思う



あの時は、ショックで魂が抜けたみたいに何も考えられ無かったけど



ただぼんやりと覚えているが、
俊ちゃんが私の父親から責められていてそれを止めようなんて気が起こるどころか、

もっと、責められればいいのにと思っていた




私のお腹の子を殺したのだと、
許せなくて憎かったから





「俊太、俺の事は庇って嘘付いたのかもしれないけど。
俊太のそれは、英梨の為じゃなくて、自分の為だろ。

俊太は本当に自分の子だって思いたかったんだと思う」




“――俺の子だって可能性だってあるだろ?――”


私にすがり付くようにそう言っていた時の、

俊ちゃんの顔が3年経った今も忘れられない





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