【BL】君と何処へ行こうか?


ーーーーーーーーーーーーーー
『〜Another Story〜』



「ーー麻斗、麻斗!」


呼び掛けに返答はない。

麻斗が呼び掛けに応えないのは珍しい。

いつもなら直ぐに姿を見せると言うのに。


屋敷の中にも姿が見えない。


皆に聞いても行方は分からない。


中庭に来てみてもそれらしい影はない。


仕方ないと諦め掛けたとき、松の木陰から足先が見えた。


ゆっくり近付けば、すやすやと眠る麻斗の姿が見えた。


「全く……呑気なものだよ。」


隣に腰掛けても起きる気配はない。


いつも気を張ってるくせに、眠っているときは子供のようだ。

顔の作りが綺麗だから眉間にシワを寄せると迫力がある。
だからか周りは麻斗に苦手意識を持っているらしい。


こんなにも可愛い寝顔をしているのに。


そっと顔を近づけてみる。


まだ起きる気配はない。



そのままゆっくりと唇を重ねた。


ほんの数秒、けれど充分な時間だった。



「…………愛してるよ。」





笑えるだろう?


男である俺が、男である君に、

こんなにも恋してしまっているなんて。



君はまたいつものように俺を馬鹿だと言って、眉間にシワを寄せるんだろう。



「行き着く先が何処だとしても……一緒にいよう。」





ーendー


< 18 / 18 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:9

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

【BL】弟注意報。

総文字数/2,265

恋愛(その他)3ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「ねぇ、俺の紺色の下着知らない?」 「知らねー。何で俺が兄さんのパンツの在りか知ってんだよ。」 「そ、そっか。そうだよな、ごめんなー。」 「…………(危ねー!バレたかと思った…)」 (↑履いてる。) その弟、 ツンツンブラコンにつきご注意願います。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 本作はBL作品です。
LittlE bY LittlE

総文字数/6,607

その他13ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「目ぇ悪ぃーんだ?」 「うん。まあね」 「眼鏡、かけねーの?」 「うん。まあね」 「なんで?」 「だって余計なモノまで、 見えちゃうでしょ?」 俺の同居人は、少し変だ。
晴れた空が見えるまで

総文字数/3,635

その他7ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
“雨は大好きだった。 だって、この頬を伝う雫を 隠してくれるから。” 俺達は、先を見据える為じゃなく 明日のために今を生きる。 聞こえてるか? 誰かの為になんて大袈裟なこと 俺達には出来ねーんだよ。 “青空に憧れて それでも、一人で空は 見上げられなかった。”

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop