Tomorrow Train
「……で、あるからして…トトメス三世は…」
やばい…
眠い…
まぶたが…
「藤木!」
「は、はいっ!」
ノートの上には
謎の細い線
私が寝ていた証拠。
こうして-…
何も変わらない一日がいよいよ始まる。
目を覚ましても尚
私は授業なんか聞かなかった
窓からは
少し潮っぽい夏風
ノートを
訳の分からない古代ギリシア人の名前で埋める代わりに
私は少し絵を描いた。
少し癖のある髪
黒縁の眼鏡
黒いスーツ
あとは-
思い出せなかった
襟を注意されて
キレながら見るだけでは
似顔絵なんか描ける訳がなかった。
描きたかった
どうしてか分からない
けど
何故か
思い出したかった