一途でも心変わり
明かされた切ない心
私は、潤を呼び出した。

「麻由ー。そういやさ、麻由と話すのって久しぶり。麻由も変わらないな。相変わらず瞬といるし。」

潤は、私が瞬といることを何故知ってるんだろう。潤と、会わないのに。
ヤキモチやいてんのかな。
まあ、そんな訳ないよね。

「うん。私さ、さっき瞬に告られたんだよね。でも私は、瞬の事友達だと思ってたからさ。やっぱまだ考えなきゃって思ってね。まだ、返事返してないんだけど。」

「麻由、もしかしてその事言いに来たのか?俺さ、今桜と付き合ってんだよ。まあ、俺は要約夢が叶ったって感じかな。桜とは、同じ幼稚園だったのにな。気づくのがほんと遅いんだよ。俺ももうちょっと早く、自分の気持ちに気づけてたら、こんな感じになんなかったのにな。」

私は思わず泣き出してしまった。
潤と桜が付き合っていたなんて知らなかったから。
私、やっぱりこんな事潤に言われたら、告白する気なくなるよ。
もう、やっぱ諦めようかな。

「そーだったんだ。潤は、昔からモテるよね。私と全然違う世界にいるような感じだよね。私、告られた事を言いにきただけだから。じゃあね。」

私は、泣きながら走った。
屋上へ。
今日は独りきりにになれる。
瞬だっていない。
私は、泣き続けた。
あの二人は、やっぱり運命の人なのかな。
潤の特別な人、私じゃ駄目だったのかな。
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