ワケあり!?社内恋愛
 
那月さんの愛撫は
お酒が入っているせいか、少し荒々しくて……


「んぁっ……」

「汐莉、可愛い。
 もっと声聞かせて」


そんなふうに言ってくれることが嬉しかった。


黙ってと言われたらどうしようと……。
あたしを通して、亜由美さんを見ていたらどうしようと……。


むしろそうなるのかと覚悟していたけど……。



「汐莉……」

「…な、つきさっ……」



那月さんは、何度も何度もあたしの名前を呼んで
あたしとの視線を絡ませてくれた。


だけど一つ悲しかったのは……



「那月さんっ……」

「……それはダメ」



キスをさせてくれないことだった。
 
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