ワケあり!?社内恋愛
「あたしだって……」
つい止めてしまった足。
那月さんはあたしよりも数メートル前で一緒に立ち止まってくれて、
言葉を吐くあたしへと振り返ってくれた。
「あたしだって……
いっぱいいっぱいですよ。
1番の人だけで」
「……」
困らせるだけと分かっていても、止められない言葉。
2番という地位を得られたら
心はどんどんと貪欲になっていくだけで……。
「それは泣くだけだからやめておけ」
「……」
那月さんは、やっぱり困った顔をして笑っていた。