言葉がなくても
ふわりと僕を包む甘い香り。

胸が熱くなるのを紛らわすため僕は下をむいた。



「君いつもそこのベンチで本読んでるよね?
うちが今日占領しちゃっててごめんね!」

彼女は可愛く舌をだし顔の前に手を合わせた。


彼女の意外な言葉に僕はびっくりした。
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