のばしたこの手は届かない。

エレナside

「ん…。ここは…あ、保健室?あれ…なんでここにいるんだろ…」

「エレナ!?おきた!?」

「桜ちゃん…。なんで…?」

「エレナまた倒れたんだよ。あれほど走るなって言ったのに走ったんでしょ?」

あ…そうだ私八嶋先生の見ちゃったんだ。

「ごめん。また桜ちゃん心配させちゃった…」

「俺のことはいいけど気をつけな?」

「うん。ごめん。」

あの感情は何だったのだろう…。

「さあ、もう放課後だよ。帰ろうか?」

「うん。あ、帰りにアイス買いたいな。」

「いいよ、おごってあげる」

「やったー!あ、桜ちゃん先出てて私先生にお礼言って行くから。」

「わかった。んじゃ靴箱で。」



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