のばしたこの手は届かない。
「あの…八嶋先生。ありがとうございました。」

「あぁ。気をつけろよ。」

「はい。さようなら。」

「あ、そういえば朝霧。お前見ただろ?」

「な…なにがですかか…?」

「フッ、わかりやすいな。見たんだろ?俺と小野先生がヤってるとこ。」

かぁぁぁ。

自分の顔が赤くなるのを感じた。
「…っ。」

「そんなに顔赤くして、純粋なんだ?かわいーねぇ。」

「…もう、帰りますっ!」

「じゃあな、気をつけてかえれよ。」

バタン!

びっくりした…。

なんだか…八嶋先生って苦手…。

あの時の感情は何だったんだろう。

胸の奥が痛くなるような…。

「よし、もう考えるのやめよう、桜ちゃんとアイスだ♪なににしようかなー。」


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