上弦の月
私はその時の記憶はほとんどない。
でも、夢で見るこの映像は少しずつ現実に戻される瞬間だった。
私はそのまま気を失ったらしく、雨の降りしきる道路に倒れていたらしい。
病院につくと私はよく覚えていなかったし、ママもパパも起きたことはなにも言わなかった。
打撲がすごくて笑うのもくしゃみするのも痛かった。
一週間入院して学校に行くとレナちゃんはいなかった。
「ねぇ、レナちゃんは?」
「なにいってるの?あんたのせいでいなくなったんじゃない」
「え?どういうこと?」
「レナちゃんの会社をあんたんちが潰したんでしょ?本当最低」
「友達なのにね〜」
「裏切ったんだ〜」
私が裏切った?
うちの会社が潰した?
そんなことしらなかった…。
それからだと思う。
いじめられるようになって、あの日起きたことがフラッシュバックして発作が起きるようになったのは。