Crescent
「あんたさぁ、何ニヤニヤしてるの?」
ベッドの上にゴロリと横になって居たところにお姉ちゃんが入って来て慌てて起き上がった。
「携帯電話を見ながらニヤつくの止めてよね。
すっごく不気味だから」
「し、してないよ。
お姉ちゃんこそ勝手に入って来ないでよねっ」
「あのねぇ、声を掛けたしノックもしたよ。
でも何の応答もないから……」
軽く睨まれた。
「ごめん」
「お風呂いいよ」
「うん分かった」
お姉ちゃんは部屋を出て行きかけて止まって振り返った。
「あんた、アンジュの店長と付き合ってるの?」
はっ?
暫く頭の中で?マークがぐるぐると回った。
「お姉ちゃん何言ってるの?
そんな訳ないでしょっ」
「駅に行く途中に公園があるでしょ?
その公園の近くを琴音がアンジュの店長と歩いていたの見たんだ」
それは間違いなく私と澤野さんだ。
何度か送って貰っているから覚えはありすぎる。
「見たの?」