Crescent
「うん、二人が仲良く歩いてるとこバッチリ見ちゃった。
こっちは友達の車に乗ってたから琴音は気が付かなかったようだけど」
「誤解だからっ。
澤野さんとは偶然公園で知り合ったの。それで時々一緒に月を見たりしたんだ……だから付き合ってるとかじゃないから」
「なんで……月?」
今度はお姉ちゃんの頭の中で?マークが回っているらしく不思議そうに首を傾げてた。
お姉ちゃんは、きっと分かってないと思ったけど。
これ以上、説明するのも面倒くさくなって。
「とにかく澤野さんは彼氏と違うから」とだけ言ってお姉ちゃんより先に部屋を出て浴室に向かった。
「はぁ―」
シャワーを浴びながら、ため息を吐いた。
お姉ちゃんに見られていたとは思わなかった。