Crescent


「そうだ!!
今度アンジュの事を雑誌に載せて貰えば?
ここのパンもランチも凄く美味しいんだから、もっといろんな人達に食べて貰いたいじゃない」


「雑誌に載るなんてとんでもないです」

「えっ、どうしてなの?
雑誌に取り上げて貰えば大勢の人達に知って貰えるのに……」


雑誌の力で客足をどうにかしようとは思ってない。


「アンジュの事を心配してくれるのは嬉しいんですけど店をオープン出来て食べに来てくれる人達もいますし今のままで充分なんです」


橘様は残念そうな顔をしたが納得してくれたと、この時はそう思っていた。


だけど橘様は納得などしてなかった。
頃合いをみては雑誌の話しをして来て。


「また、その話しですか?
何度も断りましたよね――――」



< 112 / 281 >

この作品をシェア

pagetop