Crescent


そして俺はとうとう橘様のしつこさと云うか諦めのなさに根負けした。



直ぐに雑誌の編集長を紹介されて話しもどんどん進んでいった。
そして、あっという間にインタビュー、撮影と進み。


雑誌に紹介された途端アンジュには大勢の人が来てくれるようになった。


まぁ、この人なりにアンジュの事を考えてくれたんだし今のアンジュがあるのはこの人のお陰に違いない。



「それで、例の三日月の彼女とはどうなってるの?」


話してもいないのに何で橘様が知ってるんだ?


「三日月の彼女の話しなんてしましたっけ?」


「聞いてないわよ。
あなたからはね」


橘様の視線は俺から透に移った。


こいつか……。
余計な事をしてくれたもんだ。


奥から顔を出していた透をジロリと睨むと慌てて中に逃げて行った。
琴音ちゃんとは何で知り合ったのかしつこく訊いて来るから話したが黙っていればよかった。



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