Crescent
あの日、橘様と話してから。
琴音ちゃんに気持ちを伝えたいという思いは日に日に強くなっていった。
受け入れて貰えないのは覚悟のうえで気持ちを伝えると決心した。
閉店後アンジュからの帰り道、琴音ちゃんの携帯電話にかけた。
どうか出てほしいと……。
空にはちょうど三日月が光っていた。
こんなに緊張したのは、いつ以来だろう。
さっきから手が震えて仕方ない。
どうか出てくれ。
祈るように相手が出るのを待った。
電話の向こうで呼び出し音は鳴り続け琴音ちゃんは出てはくれなかった。
まだ諦めない。
諦めたくない。
メールに公園で待っていると入れた。
琴音ちゃんが来てくれるまで、いつまでも待つつもりだ。
公園の中に入り、いつものベンチに座った。
時間はどんどん過ぎていった。