Crescent



携帯電話がなり澤野さんの名前が表示されドキンッと心臓跳ねた



暫く鳴り続けた電話に一度は出ようとして出れなかった。



声を聞きたいくせに出るのを躊躇した。


そして切れてしまった。
せっかく電話が来たのに……何、やってるんだろう。



直ぐにメールのバイブが振動した。



澤野さんからだった。


《どうしても会いたい。
公園で待ってる。
琴音ちゃんが来てくれるまで待ってるよ》



どうしても会いたい?
私に?



今さら何の用だろう。
私は澤野さんにフラれた。
澤野さんが友達でいたいと言っても私には無理だ。


澤野さんをただの友達としてなんて見られない。



でも、本当にどうして今になって会いたいなんて言い出したんだろう?



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