Crescent
「琴音ちゃん、家は大丈夫?」
「今、何時ですか?」
「夜中の12時」
え~!!
そんな時間なんだ、まずいよ。
携帯電話を置いて来た事を思い出し。
連絡しないとまずいと言うと澤野さん自ら私の家にかけて、お母さんに、これから送りますと謝ってくれた。
澤野さんに家まで一緒に行ってもらうことになりマンションを出た。
「澤野さん、ありがとうございます。送ってもらっちゃって…」
「いいんだよ、気にしないで。
…琴音ちゃん」
「えっ…?」
帰る途中立ち止まり澤野さんにギュッと抱きしめられた。
「澤野さん……?」
「琴音ちゃん、好きだよ」
「わ、私もです!ずっと澤野さんと一緒に居たい……」
「俺もだよ」
澤野さんは優しい笑みをみせながら、そう言って強く抱きしめてくれた。
その温もりに触れながら、凄く凄く幸せでずっとこのままでいたい……
そう思いながら上を見上げる。
そこには大好きな澤野さんの顔ときれいな三日月が映っていた――…
-End-


