駆逐系男子【更新再開】


「……はるちゃん」

まこちゃんが、先程まで踏まれていた私の手をそっと両手で包んだ。


「……あたし、そんなに頼りないかな?

これでも、はるちゃんの友だちとして今までやってきたつもりなんだけど……」

「……まこ、ちゃん……?」


気付けば、まこちゃんと目線が同じ位置にあった。

「もっと頼ってくれていいんだよ、あたしに。はるちゃんを守りたいのは吉良だけじゃないんだから」


いつも明るくて、笑顔をたやさないまこちゃんが……

悲しそうにしてる。

私のせい……だよね。


「……ありがとう、ございます」


今はごめんなさいじゃなくて、ありがとうを伝えたい、そう思った。


本当に、本当に素敵な人。

私なんかにはもったいないくらい、大好きな友だち。
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