籠の鳥
シーツが綺麗に敷かれたキングサイズのベッドに寝転び
額に腕をのせ
ボーっと天井を眺める
多分ここのメイドだと思われる
さっき会った彼女の名前を聞くのを忘れていた
ここの敷地はかなり大きい
都心部にこんなに広い場所があったのかと驚いてしまうほどだ
そして敷地内にはこれまた大きな屋敷が4~5件あり
数え切れないぐらいメイドがいる
またばったり出会う確率なんてかなり低いのに
なぜ彼女の名前を聞き忘れたことが気になるのだろう
瞳をとじると彼女のふんわりと微笑んでいる姿が浮かぶ