籠の鳥

月夜





いつものように仕事から帰り
庭に面した廊下を通っていると




白い犬が林の方へチョコチョコ走っていた



さっきいた白い犬は
この屋敷で飼われているミルクだった




この屋敷はかなり広くて
敷地内には森のようなものがある
逃げ出してきたのかと思い
捕まえるため
後を追い林に入ってミルクに近づいていくと

拓真に気づきいたミルクは
嬉しそうに拓真近づいてきた






拓真は何故かミルクに懐かれている


ミルクは人見知りするのか
屋敷の中でもミルクが懐いている人は少ないらしい




ところが
ミルクは拓真に最初に会ったときから
フサフサの尻尾を振りすり寄ってきていた




この話を柴崎に話すと驚かれ
その驚きようを見て
人見知りが事実なのだと実感した










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