初めての恋に溺れる人魚~my first love~
しかも、
「あのダッセー女、連れてるぜ」
「間違っても彼女じゃねーだろ」
「彼女だったりして」
「だったら、めちゃくちゃ趣味わるくなったんだなぁ、月島~」
そんな話を笑いながらしているのが聞こえた。
月島先輩って、やっぱり学校外でも有名なヒトなんだ……凄い、って思うのと同時に、やっぱり私と一緒だと恥をかかせてしまう……という気持ちになる。
もう少し離れて歩こう……
そう思った私は歩くペースを遅めて、月島先輩を見失わないギリギリの距離を保って歩いた。