初めての恋に溺れる人魚~my first love~
雰囲気?希望って―…
「すみません……私まだ、この状況が分かっていないんですが……」
「あら、響から何も聞いてないの?」
聞いていません、と私は頷く。
「響があなたを頼むって事は、ここでカットやメイクでイメージを変えてって事だと思うけど」
「イメージを……変える……?」
「まあまあ、細かいことは気にしないで。響が言ってた通り、私にお任せって事でいいかしら?」
正直、よく意味がわからなかったけど、
「は、はい……」
と、取り合えず頷いていた私。
これから四時間後の自分の姿なんて、微塵も予想出来なかった。