初めての恋に溺れる人魚~my first love~

「私の聞いた話によると、だけどね、少しでも月島先輩の前で過去の話題を持ち出すと―…」


「も、持ち出す―…と?」


「月島先輩の逆鱗に触れて、ボッコボコにされるとか―…」


「―…っ」


思わず、絶句してしまう私。

私が道で絡まれた時、一瞬で相手を黙らせてしまったところを見ているから、有り得ない話ではないかもって思ってしまう。


「まぁそんな噂があるから、月島先輩の前じゃなくても少なくともココでは過去の事に触れるヒトはいないみたいね」


「そんな噂が―…」


お弁当を食べる手が完全に止まってしまってる。

まだ殆ど食べていないけど、食欲もなくなってきたかもしれない。

私ってば月島先輩の事、知らない事だらけ。

知っている事よりも断然知らない事の方が多いと思う。

こんな状態で〝彼女”って言っていいのかな、ってますます不安になってしまう。


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