タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」
なんでこんなことになってしまったんだろう。


なにかバチ当たるようなこと、したっけ?


自分で言うのもなんだけど、じつに謙虚に、つつまし~く生きてきた。


つつましいって言うより、もういっそ、ビンボったらしく。


ビンボったらしいって言うより・・・


そうよ! いっそみじめったらしく!



なにさ! 自慢じゃないけど、じゅうぶん悲惨な人生じゃん!


このうえ、さらに濃い味付けなんてあんまりよ! 神様っ!


あんた、バチ当てるべき相手をミスったんじゃないの!? そうとしか思えない! 


ミスられたあたしの立場と人生は、どうなるの!? 責任とってくれるんでしょうね!?


「いったいあたしが何したっつーのよ!! えぇっ!?」


天を見上げ、思いっきり悪態をついた。


すると、空を睨み付けるあたしの視界に、なにかの大きな物体が飛び込んでくる。


・・・ん? あれは何? 


なにかが空中に浮かんで・・・?


・・・と、考えるヒマすらなかった。

その、なにかの大きな物体は・・・


あたし目掛けて空から、一気に落下してきた!

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