タヌキな騎士と選ばれし花嫁の・・・「愛は世界を救うんです!」
覗き込むようなオジサンの目。


地下の宝石のような曇りのない目で見られ、あたしはうろたえた。


「ねえちゃんの心の中では、なにが本当なんだぁ?」


「あたしの中の本当?」


「無理だ無理だって言ってっけどよぉ、それがねえちゃんの本音とは、おらは思えねえだぁよ」


あたしの本音? あたしの真実?


あ・・・・・・



『ミアンの真実は、ミアンの中にある』



おタヌキ王の言葉を思い出した。


あたしの中の、真実・・・・・・。


宝石のように透き通る、あたしの中を見透かすオジサンの目。


その目が、記憶の中のおタヌキ王の目と重なる。


黒く輝く、澄みきっていたあの瞳。


・・・そうだ。

あの瞳であたしを見つめ、彼はこう言った。


『わたしの中でミアンは、まぎれもなく仲間であるよ』


・・・・・・・・・・・・!


サアッと明るい光が広がった。


目の前に。そして、あたしの中に。

< 321 / 438 >

この作品をシェア

pagetop