恋文



「未来。まだ彼氏のこと好き?」

未来は一瞬、躊躇ったように口を濁したけど、すぐに優しく笑って「うん、好きだよ。」と言った。
こういう所。
こういう所が優しすぎるって言うんだよ。
そんなに好きなのに別れたんだもん。辛いに決まってるよね。

アタシは何も言わずに、隣に座る未来をギューッと抱き締めた。

「え?ちょ、ハルー?暑くるしいんだけど、今の季節分かってる?夏だよ?夏。暑いってばー、おーい。聞いてる?」

「…アタシ未来のこと好きだよ。」

「は?なに急に。レズ?怖いよ?悠哉さんは良いのかー?」

「ごめん、やっぱ悠哉さんの次に好き。」

「だと思った。てか、みんな見てるから離してくれるとありがたい」

未来に言われ、体を離す。

「未来はアタシのこと好きー?」

「好き好き。ちょー好き。」

「知ってるー!」

「じゃあ聞くなし。」

未来とバカップルみたいな会話をしながら、笑い合う。
悠哉さんといるとき、なんか落ち着くのは、未来といるみたいに下らない話しができるからだ。
学校にはそういう男子、あんまいないから。

男子なんてアタシの気を引く気満々の会話しかしないか、もしくは、アタシのこと嫌いで会話もしない。
このどちらかだ。


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