恋文



一応、授業は真面目に受けたものの、やっぱり何も分かりませんでしたまる

「未来。アタシ真面目に勉強するわ」

「え、やっと?」

「うん、やっと。」

少々呆れ気味の未来。
あ、アタシのテストの結果見て、お母さんも同じ顔してた。

「しょーがないから、数学と英語なら教えてあげる。アイス1本ね。」

「やった!未来ってば優しい!」

「知ってる。とりま、帰ったら教科書を探して来ること。」

「サーイエッサー!」

「じゃあ、また明日ね」

「うん、バイバーイ!」 

未来は電車通いで、アタシは徒歩。
しかも、アタシの家と駅は真逆だから、帰るときはいつも1人。さみしい。

未来も帰ったし、アタシも帰るかー、と教室を出ようとした所で、体育教師と目が合った。

「川上、ちょっと。」

あっはー。これは完全に怒られるフラグですねー、はい。

「センセー、お説教?」

「さぁな。」

「なにそれ。」

センセはニコリと笑いもしない。
仮面でもつけてるのか、という程に表情を崩さない。
女子はそれが良いとか何とか…。
確かに顔はカッコ良いけど、何考えてるか全然分かんないし、アタシは苦手。

正直、なんで体育教師やってるのかさっぱり。
社会とか教えてそうなのに。

そんなことを考えながら、センセの後ろをついて歩く。
センセが入ったのは『生徒指導室』と書かれた部屋。

中には誰もいなく、テーブルを間にソファが2つ向かい合って置いてあった。

いやーん。センセと2人っきりだなんて襲われたらどぉしよぉ…。
つってな。

絶対ない。それだけはない。
だってセンセ顔怖いもん。
完全におこだもん。おこって言うか激おこ?


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