ガーデンテラス703号


遥斗からのメッセージには、人数は4対4でと書いてある。

4人か……

シホが勤務先の子をひとり誘うようなことを言ってたから、もうひとり。

誘うとしたら、香織かな。

昼休みに遥斗に合コンに誘われたことを話したら、興味津々だったし。

それにしても、何だか気が重い。

LINEアプリを閉じてため息をついたとき、シホが部屋のドアをノックした。


「あゆか、お風呂空いたからどうぞー」

「ありがとう」

ドア越しにそう返事して、座っていたベッドから立ち上がる。

やっぱり、気が重い。

この気の重さが再来週の土曜まで続くと思うと、先が思いやられる。

でも、シホは乗り気だし。

お店も決まっちゃったみたいだし。

諦めて、その日を乗り越えるしかないか。

もう一度ため息をつくと、着替えを用意して部屋を出た。

お風呂に入ったら、少しは憂鬱な気分が洗い流せるかもしれない。

足を引きずるようにして歩きながら、リビングをのろのろと通り過ぎる。



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