ガーデンテラス703号


遥斗が去ったあと、山城さんが仕切ってひとりひとり自己紹介をした。

私とはちょうど対角線上に座っているのが遥斗が落ち着いていると言っていた白河さんで、その隣が和田さん。

そのまた隣が山城さんで、私の向かいが森岡さん。

一応名前だけは覚えたけど、端っこ座る私は会話に入れずいまひとつ盛り上がれないでいた。

ソファー席の中央に座っている山城さんと和田さんが主に会話を盛り上げてくれて、それに私以外の女性メンバーが楽しそうな相槌を打ったり明るい笑い声をあげたりする。

初めのほうはあまり話さない私にも声をかけてくれていた山城さんたちだったけど、お酒が回ってくるにつれてだんだん気が回らなくなったらしい。

他の3人の顔ばかり見て、私のほうには視線もむけなくなった。

だけど、私としてはそのほうが楽でいい。

みんなの会話をぼーっと聞きながら適度に食べてお酒を飲む。

そうしているうちに2時間が過ぎて、お店を出たときにはものすごくほっとした。


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