ガーデンテラス703号
「さっき紅茶淹れに行ったら、ゴミ箱にコンビニ弁当の空箱が捨ててあるの見えたんだよ」
「ん?」
それでも話の意図がわからず首を傾げているシホに、私は何の言い訳もできなかった。
とっさについた嘘なんてすぐばれてしまうに決まってるのに。
くだらない見栄を張った自分が恥ずかしくて仕方ない。
「ほんとはコンビニ弁当ひとりで食ったのに、それを男と外食したって嘘にすり替えなきゃなんないくらい、ひとりでヒマしてたんだ?」
赤くなってうつむく私を追いつめるように、ホタルがさらに意地悪なことを言ってくる。
「ん?嘘なの?」
酔ってあまり頭が回っていないシホが、ぼんやりとした顔で訊ねてくる。
それを嘘だとシホに説明することすら何だか恥ずかしくて。
逆恨みだけど、恥ずかしまぎれにホタルのことをきつく睨んだ。