ガーデンテラス703号
まだ2時だし、ちゃんと電気を消して寝よう。
部屋を真っ暗にして、今度はちゃんと布団をかけてベッドに横たわる。
だけど、変な時間に目覚めてしまったせいで、逆に目が冴えて眠れなくなってしまった。
何か飲み物をとってこようかな。
冷蔵庫に、ペットボトルの飲料水がいくつか冷やしてあった気がする。
私は立ち上がると、真っ暗な部屋を手探りで歩いて、ドアのノブに手をかけた。
ノブを引いてドアを半分ほど開くと、その隙間からリビングの光が差し込んできた。
夜中の2時だというのに、まだシホたちは飲んでいるんだろうか。
でも、ダイニングテーブルにふたりの姿は見えない。
なんとなく部屋から出るのを躊躇していたら、ソファーのほうからホタルの声が聞こえてきた。
「お前、飲み過ぎるのもいい加減にしろよ」
「わかってるよ」
「わかってねーから、いつもこうなんだろうが」
「うるさいなー、わかってるよ」