ガーデンテラス703号


もう24歳だし。

相手も私を想ってくれているという確証がなかったら、簡単に告白なんてできない。


「あ、もしかして、ホタルだけに真っ直ぐに向かえない理由でもある?たとえば、他にも告白されてる人がいて迷ってるとか」

「そういうわけじゃないけど……」

ぼそぼそと小さな声で答えると、シホが「よかったー」と言いながらにこりと笑った。


「それならいいじゃない。実は私、あゆかがこの前の遥斗の合コンで知り合った人といい雰囲気になってるんじゃないかなぁってちょっと思ってたんだよね。ほら、誰だっけ?少し遅れて参加してきて、二次会に行かずにあゆかのことを送って行った人」

「森岡さん、かな……」

シホにそう答えながら、なかなか鋭いなと内心で焦った。


「そうだ、森岡さん。あの人と何かあったのかなーなんて勝手に思ってたけど、違ったんだね」

「うん、まぁ……」

森岡さんとは誘われて2回ほど食事に行った。

それ以上のことは何もないけど、シホの想像があながち間違っているわけでもないからつい曖昧な返事をしてしまう。


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