ガーデンテラス703号


感じ悪い……

ていうか、急いでバスタオルで隠したけど結構見られた気がする。

と言っても、人に見せられるほどの裸じゃないけど……


私はあまり大きくはない胸を触ってため息をつくと、まだ濡れている身体を手早く拭いて部屋着に着替えた。

ドライヤーで軽く髪を乾かして、洗面所の扉を開ける。

すると、廊下の壁に凭れて立っているホタルが見えた。


スマホを弄ることに集中しているホタルは、私が洗面所から出てきたことには気づいていない。


さっき、恥ずかしいところを見られたし。

できればなかったことにして、このまま彼を無視して通り過ぎよう。


お風呂に入る前に着ていた服を胸に抱きしめ、そっと洗面所から抜け出す。

偲び足でシホのいるリビングへと向かおうとしていると、背後で小さな物音がした。


「終わったんだ?」

声をかけられてドキリとする。

振り返ると、廊下の壁に凭れていたホタルがちょうどそこから背を離すところだった。



< 48 / 393 >

この作品をシェア

pagetop