子犬系男子の溺愛っぷり。

** 貴方に好きだと伝えたい

**


文化祭が3日前に迫ってきた。

あたし達のクラスでは喫茶店をやる事に決まったらしい。

だけど普通のカフェじゃなくて、『コスプレ喫茶』。いわゆるコスプレをして接客を行うというものみたい。


「まじ、無理」


そんなのをあたしが出来るわけもなく断固拒否したんだけど、それをなぜか詩織が許してくれなくて結局する羽目に。


「本当嫌…」

「まぁまぁ、嫌々言っても仕方ないじゃない!それより楽しもうよ!」

「…詩織のせいだよ」

「だって怜がやらない!なんて言うからいけないんだよ」


全く悪いと思ってないみたいだ。

それよりもやらないと言ったあたしがダメみたいになってるし。


だけど本当嫌なんだけど…

コスプレ喫茶なんてやりたくない。


その前にどんなコスプレをさせられるかの方が恐ろしいんだけど…。


メイドみたいなフリフリしたやつだったらどうしよう…?

あんなの絶対に似合わないし着たら鳥肌立ちそうだよ…!


「ねぇ、やっぱ無理」

「ダーメ!怜は看板娘として頑張ってもらわなくちゃ!」

「は?やだし」
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