子犬系男子の溺愛っぷり。
看板娘なんて嫌だよ…!

あたしは目立つ事は嫌いだからそういうのしたくないし、それに忙しいのとか柄に合わない。

出来れば目立たない静かな仕事の方がいいんだけど…


「あ、そうだ!怜に言う事あったの忘れてた!」


その"あ"って言う感じからしていい事ではないのは確かだ。

その続きを聞きたくなくて詩織から離れようとする。


「怜を出場させちゃった」

「……何、に?」

「ミスコンに!」

「………は?」


え、ちょっと待って。

今のはあたしの聞き間違い?

詩織が言った言葉が頭の中をグルグル回って何度もこだましている。


嘘だよね…?


「ごめんね?」

「…顔が笑ってるよ」


全く謝る気がないって事だけは確実に分かった。

絶対楽しんでるよね、詩織。


「こういう機会だからこそよくない?それに3位に入った女の子は公開告白ができるっていう特別なおまけ付き!」


嘘だ……あり得ない。

今目の前で言ってる事は全て嘘。

誰か嘘だと言って。
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