音色
「琴音の唇から、いっぱい好きが伝わってきたよ」

「だっていっぱい送ったもん」

あたしがムキになって答えたら奏は笑った。

「なっ、なんでいつも奏は余裕なの?」

「だって琴音より年上だもん」

年上?年上と言ったってあたしより一つ上程度にしか見えない。
不思議がってるあたしに、奏は

「俺、もうすぐ31だもん」

と言った。

「え‼︎見えない‼︎せいぜい一つ上ぐらいかと思ってた」

と素直に言ったら奏はまた笑った。

「……琴音、大好きだよ」

いきなり真顔でそんなこと言うから、あたしの胸がドキドキうるさくなる。

「も…ズルイよ、奏」

顔が赤くなってるのが自分でもわかる。
そんなあたしに奏は唇を重ねた。
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