㈱恋人屋 ONCE!
「ねぇ、お母さん。私、いい友達見つけたよ。…いやいや、まだ恋愛対象にまで発展するわけないじゃん。まだ出会ってちょっとしか経ってないんだから。でも、すごくいい人なの。傍にいてくれたら何となく落ち着くし、逆にいなかったらちょっと寂しいの。もちろん、私の寂しがり屋な性格もあると思うけどさ。私…頑張れる気がしてきた。私、お母さんの敵、絶対討つから。…もちろん法に触れたりなんかしないよ?そんなことしたら、同罪になっちゃうじゃん。…じゃあね。おやすみ、お母さん。」
私はベッドに横になると、目覚まし時計をセットし、電気を消した。そして、明日への期待と不安を胸に、静かに目を閉じた。
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