小学生と隣の狼さん

出会い


夏花ーーー。白石夏花とは、小さな頃からの幼馴染だった。
まぁ、年が離れてて、夏花が生まれた頃には、俺はもう4歳だった。
そして、なんといっても家が隣なのだ。

エッチな本を見ようものなら、たちまち
隣の夏花の部屋から、夏花が覗き、親にチクられることがわかっている。

だから、今の今まで。高一になった今でも、エッチな本は買ったことがない。

アイツ……夏花は、小さい頃は[刹那くん
刹那くん]言って、可愛かったんだけど、
今は、妙に生意気になり、俺に偉そうな態度をとってくる。
「おい。生意気だぞ。」なんて言ったときは、「どっちが!」と、顔を真っ赤にして怒り、一週間口を聞いてくれなかったな…。
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