届きそうで届かない。
「あの、すみません」
美由が話しかけた。
「はい」
「今日、〇〇駅にいましたよね?」
「はい、いましたよ」
美由たちが目でいけ!と訴えてきて
勇気を出して話しかけた。
「私、今日見ました!
同じ学校の先輩だなーって」
「そうなんですか?お名前はなんてすか?」
え?名前?しかも私の方見て言ってるよね?
私は、私のことなのかわからなくて
「私ですか?」
とたずねると
「はい」
と言われた。
「…飯塚咲です!」
私の周りに4人もいるのに私の方だけを見て
聞いてきた。なんだか嬉しくて
テンションがあがる。