君がいるから
「祈梨、今日さ…」
「あ、ごめん。これから委員会なの。」と祈梨は悲しい顔をする。
委員会なんてきっと嘘。
俺と一緒にいるなとか言われたんだろ?どうせ。
祈梨はみんなに優しいから。
自分の事を気にしないで。
「あ、ほら!遥叶にお客さんだよ?今日はいつにもなく多いねー…」
いつも来る、俺への告白。
俺の答えはいつも決まってる。
「好きな奴がいる。話しかけないで。」
同性からの嫉妬、学校中に広がる俺の噂。
そんなの、もうどうだっていい。
独りぼっちは、とっくに慣れている。
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