意地悪なお隣さん


「だ、だめ、だめだから」



私は好きでもない
しかも付き合ってもない人とキスなんて

なのに胸がドキドキして


バカみたい





「ダメじゃない」




「んっ」




しかも玄関で2回も



私ってこんな淫らな娘じゃないのに
もっと透き通った乙女みたいな娘なのに


なのに時と口が離れたとき



「もっと」



そう言ってねだってしまった




「やだ」




「へ?」




「こうやって放置しておくのも悪くない」




な!放置!?
ここまでさせておいて放置だと!?




「と、ときぃ~」




「あ、カレー作らねーと」




ガーン
・・・私の純情返してよ!!




って、私もその気になって
バカみたいじゃん!


汚らわしい汚らわしい!
邪念を祓え!




「ほら、お前も手伝えよ」



「わかってるよ!」


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