ベランダ越しの片想い
ディスプレイに飾ってあった抹茶パフェが美味しそうだったから、それをふたり揃って注文した。
コンフレークに小豆に白玉、抹茶のアイスと美味しそう。
黒蜜のかかったホイップをすくってパクッと食べた。
「甘い」
「美味しい?」
「うん」
「よかった」
にこにこと嬉しそうに笑っているアキも同じようにパフェを食べ始める。
こういう時、彼が甘いものを好きでよかったなぁと思う。
昨日のようにお菓子を焼いたらいつも食べてくれて、たまに一緒に出かけると甘い喜びを分かち合える。
アキが清水さんと仲よくなる前は一口交換とかも結構していた。
一年前までは、お菓子を作ればふたりの間のベランダなんて乗り越えて、たくさんの朝を昼を夜を、笑い合って過ごしていた。
まるで昔に戻ったような幸せな時間。
だけどそんなものは、
「川崎くん……?」
長くは続かないの。