プリンセス☆ロード
私は何に悩んでた?
どうやって元の世界に戻るかじゃない。
皆の側にいたいけど、いてもいいのかってこと。
この旅についてきた目的は、最初は一人になりたくなかったことと、それ以上に帰る方法を自分で探すためだった。
そのことをすっかり忘れてしまっていた。
いつの間にか、この世界に大好きな人が増えたってこと?
優しくていつも冷静なソウシ。
力強くてお兄ちゃんみたいなリュウ。
無邪気でやんちゃな弟みたいなミナト。
そして、口が悪くて俺様で、不器用すぎるレン。
皆の事が、大切なんだ。
「…ううん。前みたいにすぐにすぐ帰りたいとは思ってないよ」
「そうですか…?」
「みんなが、いるから」
そう。
いてくれるから。