ときどき
「お前じゃないなら不気味だな。好意を寄せられるいわれも無いし」
「不気味とかやめてあげようよ」
「悪かったな、勘違いしたみたいで。まあ、一番悪いのは匿名にした差出人だけどな」
足立くんは、思いのほかさらりと謝ったが、さらりと責任転嫁まで自分でしてしまった。
それ、本来は私が足立くんを許す際にフォローとして言うべきところなんだけど。
「ほんと、妙な勘違いしないでよね。動揺したのは分からないでもないけどさ」
「お前は手紙仕込まれてた事無いのか」
「まあね、普通無いよ」
「普通に不快だったな。家でシュレッダーにかけておこう」
足立くんは極めて残酷な事を言いながら手紙を鞄に入れた。
三人で教室に向かうと、朝早くに登校しているらしい佐伯くんが挨拶に駆け寄って来た。
佐伯くんは、男友達がなかなか多く、どの休み時間も違う人と一緒にいる気がする。珍しいタイプかもしれない。
「おはよ!今日暑いよね、俺学校来てからペットボトル飲み干したわ!あっ、小さい方ね」
「ほんと、坂のぼるのしんどかったー。渡部さん死にかけだったしね」
「あー、渡部さん体力無さそうだもんね」
「お察しの通りです・・・」
「そういえば渡部さん、テスト勉強もう始めてるの?」
待て、佐伯くん。
そんな性格しててまさか渡部さん達と同類だというの・・・!?
「まあ、一応・・・」
「あはは、やっぱりー!俺まだなんもやってないわー!」
「だよねー!佐伯くんはそうだよねー!」
私は、佐伯くんとハイタッチを交わした。
やっぱり佐伯くんはこっち側だ。
「不気味とかやめてあげようよ」
「悪かったな、勘違いしたみたいで。まあ、一番悪いのは匿名にした差出人だけどな」
足立くんは、思いのほかさらりと謝ったが、さらりと責任転嫁まで自分でしてしまった。
それ、本来は私が足立くんを許す際にフォローとして言うべきところなんだけど。
「ほんと、妙な勘違いしないでよね。動揺したのは分からないでもないけどさ」
「お前は手紙仕込まれてた事無いのか」
「まあね、普通無いよ」
「普通に不快だったな。家でシュレッダーにかけておこう」
足立くんは極めて残酷な事を言いながら手紙を鞄に入れた。
三人で教室に向かうと、朝早くに登校しているらしい佐伯くんが挨拶に駆け寄って来た。
佐伯くんは、男友達がなかなか多く、どの休み時間も違う人と一緒にいる気がする。珍しいタイプかもしれない。
「おはよ!今日暑いよね、俺学校来てからペットボトル飲み干したわ!あっ、小さい方ね」
「ほんと、坂のぼるのしんどかったー。渡部さん死にかけだったしね」
「あー、渡部さん体力無さそうだもんね」
「お察しの通りです・・・」
「そういえば渡部さん、テスト勉強もう始めてるの?」
待て、佐伯くん。
そんな性格しててまさか渡部さん達と同類だというの・・・!?
「まあ、一応・・・」
「あはは、やっぱりー!俺まだなんもやってないわー!」
「だよねー!佐伯くんはそうだよねー!」
私は、佐伯くんとハイタッチを交わした。
やっぱり佐伯くんはこっち側だ。